一足早い夏休みは7泊8日の道東周遊家族キャンプ旅を決行

’05年7月、8年ぶりに北海道を周遊してきた。8年前に残した道東を中心に周り、ジグソーパズルを完成させるように念願の北海道一周がこれでほぼ達成できる。

(AUTO CAMPER誌 2005/11月掲載)

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今旅のテーマの一つはミヤマクワガタをゲットすることだが・・・

7月16日、明日、新潟港10時30分発のフェリーに乗るため、20時ころには自宅山梨をスタートできるように旅の用意を始める。いつもなら前日までにピックアップキャビンのシェルだけでも積んでおくのだが、忙しく出発日当日のセットとなってしまった。

が、ここでいきなりのアクシデント発生!4本のジャッキのうち、1本の内部の鉄棒が折れてしまい歯車を回せない状態に陥ってしまった。少し動揺もしたが、今まで改造等を繰り返した経験から、すぐに直せると判断。電気ドリルで欠けた部分の穴を掘り直し、コンクリート用の鉄鋼クギを刺して応急処置を行なう。何とか無事にセットできて一安心。荷物を積み込み、夕食と入浴を済ませ、20時ちょっと前には出発することができた。

中央自動車道→長野自動車道→北陸自動車道と高速を順調に乗り継ぎ、新潟西ICで下りて、近くの道の駅「新潟ふるさと村」で車中泊。妻とビールで乾杯!1時前には就寝した。

7月17日、道の駅を8時に出発し、フェリーターミナルへは30分ほどで到着。乗船手続きを終え、船内には9時30分ころ入ることができた。まだ、夏休み前でフェリーを利用するクルマは少なく、トラック用のスペースにすんなりと止めることができた。今回のキャンプ旅に際して、長男の一成と長女の真幸には私の休暇の都合で、1週間学校を休ませた。ちなみに向こう2年間は息子のスポーツ少年団などの関係で遠出はできなくなりそうだ。学校を休ませるのには少し抵抗があったが、思い切って実行に踏み切った。

初めてのフェリーに興奮気味の2人は、1等客船の2段ベットをハムスターのように登ったり降りたりして遊び回り、アッという間に夜になってしまった。

7月18日4時10分、小樽港接岸。下船後、すぐに鱗友朝市に向かう。カニを見ていると5000円のタラバガニが3000円に、さらにホタテ3枚も付けてくれるというので自宅に送ることにした。朝食用にタラコも買い、量が多かったのでこれも半分、同梱してもらうことにした。

R12で三笠を目指す。途中、いわみざわ公園に寄り、タラコをおかずに朝食をとる。ハンドブックによると公園には小動物園があると書かれていたが、見つからない。遊具すらなく、おまけに雨が落ちてきた。素早く朝食の片付けを済ませ、富良野に向かう。

ホクレンのガソリンスタンドで給油をし、お約束の地図をもらう。4000円に着き1冊の地図がゲットでき、道南、道北、道東の3種類がある。しかしお目当ての道東の地図は、8月1日からの配布でガッカリ!それでも一応、道北、道南の地図はもらっておく。その後、ホクレンのスタンドはほかの会社より少し割高であることが分かり、それからはホクレンスタンドでは給油しなかった。

富良野には11時ころ到着。前回の北海道旅行で立ち寄ったファーム富田を再訪する。前回は息子が寝ていたため、私は一緒にクルマで待機していた。で、今回場内を初めて回った印象はシーズンだったこともあり、満開のラベンダー畑は絵的にグットだった。しかしそれ以上の感慨はなかった。でも女性陣は目を輝かせて、土産物などを物色している。

その間、一成と私はセミやクワガタ探しにチャレンジ!歩道横にある林の中へ。実は今旅では息子が自然のミヤマクワガタを捕まえたいというので、自称、「虫取り名人」の私としては観光名所を回りながらも、常にミヤマクワガタのことが頭から離れなくなっていたのだ・・・

ファーム富田を後にして富良野チーズ工房へ寄る。ここではバターやアイスクリーム作りを体験できるが、時間に余裕がないのでチーズをお土産にすることにした。カマンベールチーズを試食。しかしながら子供たちにはイマイチの反応だ。結局、ノーマルチーズを1つ買い求め、さらにチーズケーキと牛乳を買い、その場で食べてみた。味は周りの雰囲気のせいか、とてもおいしく感じた。

展示品を見ていると、富良野のチーズ料理の店が紹介されていた。ふらのワイン工場に隣接したワインテラスのチーズフォンデュがおいしそうなので、早速昼食に向かう。チーズフォンデュはフランスパンの中身をくり抜いた容器でボリューム、味とも最高!値段も1890円(2~3人分)とリーズナブルだ。ほかのピザやパスタも観光地料金としては良心的である。

期待していた帯広豚丼「ぱんちょう」は無情にも定休日・・・

満腹になったところで麓郷の森へ行く。ここも2回目で、前回来たときにはなかった「拾ってきた家」で写真を撮り、先を急ぐ。予定では今日中にオンネトーまで行きたかったが、とても無理そうだ。途中、直売所で野菜を仕入れ、夕飯は肉じゃがに決定。R38で狩勝峠を越え、サホロ湖キャンプ場に泊まる。

7月19日6時起床。キャンプ場内の外灯下を見て回り、課題のクワガタ探し。しかし、外灯は電虫殺器だったため、ガの死がいしかない。残念!キャンプ場の感想はオートキャンプ場ではないが、広々とした芝生のサイトが広がる静かなロケーション。駐車場横にはきれいなトイレと炊事場があり、快適に過ごすことができた。この日は私たちのほかに帯広の若いカップルが1組キャンプしていて、互いにさみしくなくて良かったと、しばし談笑した。

昨日、風呂に入らなかったので北芽室にある「ゆーもーる川北」へ行く。十勝川温泉からは離れているが、世界でドイツと北海道の2か所しかないモール温泉があり、AC誌でも以前紹介されていたので行ってみた。しかしモール温泉については特に感動するものはなかった。昼時になってきたので帯広駅を目指す。駅周辺では高さのあるキャンピングカーを止める場所がなかなか見つからない。市役所近くのパーキングで何とか駐車でき、お約束の「ぱんちょう」へ。ところが第3火曜日で定休日、しばし無言になる・・・

気を取り直して、六花亭本店の少し下にある「はげ天」で豚丼を食べてみたが、肉が軟らかく、味付けもおいしかった。帯広の豚丼はどこでもおいしいのかもと思いつつ、六花亭へ急ぐ。お約束のサクサクパイを食べ、サービスのコーヒーをいただく。サクサクパイはパイとビスケットの中間のような食感でおいしかった。

時計を見るとゆっくりしすぎた、もう14時近い。急いで次の目的地の阿寒湖、アイヌコタンへ向かう。足寄でスーパーにより、夕食の食材を見るも肉、魚が全くない。よく看板を見ると鮮魚は金、土、日のみの販売になっている。こんなところにも北海道の広さを実感する。隣にあったホーマックというホームセンターで、使い捨てのジンギスカンプレートを100円で買った。

アイヌコタンに着いたのは16時30分ころでお土産を見て回る。なかなかの雰囲気、ヒグマのはく製が置いてある店がはやっていた。阿寒湖では湖畔に下りる道が見つからず、国道からのチラ見で我慢する。

摩周湖に18時着。第一展望台は駐車場料金が410円かかるが、平日はタダなのか、それとも時間が遅いからか無料だった。少しばかり摩周湖に雲がかかっていたが湖は丸見え、ラッキー!餌付けされている?シマリスと記念写真を撮り、第三展望台へ行く。ここからの眺めは反対側の硫黄山が望め、駐車場料金もかからないし、第一展望台より良いかもしれない。

硫黄山へ。妻と子供たちが写真撮影を行っている間に、私は車内で本日のキャンプ場をチェック。事前準備が好きな私はいつも泊まるパターンは何通りも考えて旅に出るが、前日の予定の狂いで無になってしまったのだ。ハンドブックを見て、オートキャンプ場屈斜路へ電話をすると留守番電話だ・・・キャンプ場の親会社の方へ電話すると、管理人が19時30分までなら待っていてくれるとのことで急いで向かう。何とか暗くなる前までにセッティングができ、夕食の準備を始める。と、肉類がないことを思い出す。仕方なくジンギスカンは諦め、ボンカレーと焼きそばで夕食を済ませた。

オシンコシンの滝で全身にマイナスイオンを浴びる

7月20日、今日も6時に目が覚める。すっかり日課になったクワガタ探し、ミヤマクワガタのオス、メスの死がいを見つけたが、生体がゲットできない。諦めて出発の用意をしていると、何気なく木をながめていた妻が、木の高い所にたかっているミヤマクワガタのオスを発見。

真幸がダッシュで「オスを見つけたよ!」と知らせに来る。私もダッシュでその木に急ぐ。しかし木をよじ登るも届かない。長い木の枝を探し、下に落として捕獲することに。作戦は見事成功!念願のミヤマクワガタのオスをゲットできた。これでひとまず家から持ってきた虫かごも役に立つ。

オートキャンプ屈斜路の感想は、電源付きで4450円は北海道にしては割高だが、地図をくれたり、温泉が隣接していたり、ごみ処理ができたりと、まずまずの条件だった。

8時、キャンプ場を後にする。車内で先ほどのミヤマクワガタ捕獲作戦の話で盛り上がる。妻には「パチンコでたとえると100円で確率変動に入れたようなものだ」とその功績を遠回しに称えた。

すぐに足湯に到着する。足湯の湯温が高すぎてヤケド寸前、これに入れる人はいるのかと疑問に思う。クッシーと記念撮影をしてその場を後にした。予定では和琴半島に立ち寄るはずだったが、ガソリンの残量が微妙だったので見幌峠を越え、網走に出ることにした。見幌峠では霧がすごく屈斜路は望めなかった。見幌町で給油後、メルヘンの丘女満別で記念撮影、11時ころ網走監獄に到着。JAF割引を使い10%OFFで入場する。すると、よくテーマパークなどの入り口で勝手に写真を撮って、出口で販売する光景を目にするが、ここでも同じことをやっていて何か不釣り合いに感じた。しかし、これが出獄証明書だということが分かり、結局うまく乗せられて購入することになった。場内では牢屋に入ったり、浴場を見たりしたが、子供たちもに印象に残った様子だ。

オホーツク水族館に行き、マイナス18℃のしばれ館で濡れたタオルを振り回してパリッパリにする体験をする。以前は凍ったバナナでクギを打つ体験もできたようで、それを聞くと何かタオルだけでは物足りなくなった。でもクリオネを見ることができ、家族全員で感動した。

R244を知床方面に向かう。途中、カニの直売店に寄り、食堂でカニ飯を注文。値段的には合格点だったが、丼物を想像していたのでチラシ寿司のようなものが出てきて少しガッカリ・・・でも味は良かった。

お腹も満たされたところで小清水原生花園へ。大自然の中に咲き乱れる花畑を期待していたが黄色い花がまばらに咲いているだけで寂しかった。

オシンコシンの滝では全身にマイナスイオンを浴び、知床ビジターセンターに寄ってから知床五湖に向かう。五湖までの道のりで多数のエゾシカに遭遇したが、そのうち道路沿いから飛び出してきそうで運転に気を遣う。

知床五湖には17時過ぎに到着。世界自然遺産に登録されたばかりの知床だが、派手な横断幕などは見当たらず、小さく控えめな看板がチラホラあるだけであった。もう夕暮れも近く、今日は一湖、二湖までしか散策できない。西日が知床連山を照らし、とてもキレイな写真が撮れた。

知床五湖の駐車場は18時30分で閉められてしまうので、車中泊はできない。また湖の立ち寄りも18時をメドに閉鎖され、警備員が立っている。閉鎖時間ギリギリに到着したバイカーが頼み込んでいたが無駄に終わったようだ。遠くから来て、中に入れないのは気の毒だが仕方がない。その点、我が家の旅の巡り合わせは今のところ好調だ。

知床五湖を後にして知床峠を越える。羅臼岳の東側から白い空気の塊が移動してくるのが見えた。と思っていたら、たちまち辺り一面が霧に覆われてしまった。本州では体験したことがない、2mほどしか視界のない状態で羅臼へ下る。この霧が予定外のタイムロスとなり、純の番屋は閉まってしまい間に合わなかった。それでも記念に1枚だけカメラに収めた。羅臼町を通過した時にはすっかり日が暮れていた。

道内では夜間走行はしないつもりでいたが、明日の夜までに小樽に着きたいので開陽台まで頑張ることにする。子供たちはすでに熟睡モードである。途中、ラーメン屋を探しながら走行するもなかなか見つからない。標津町でスーパーが開いていたので見切り品の出来合い物を買う。再び霧のかかった登坂を慎重に進み、開陽台の駐車場には21時ころに着いた。すかさずトイレチェックに行く。電気はつかないがとりあえず使えるので、ここで車中泊することにした。結局、子供たちは朝まで起きなかった・・・

帰りのフェリーで作った藤本家特製の「なんちゃって勝手丼」

7月21日6時起床。まだ霧が残っていて360度のパノラマは今ひとつ。先に出発の準備をして展望台に向かうと少し霧が晴れてきた。でも残念ながら国後は見えなかった。

開陽台を出発し、昨晩通過したときにナイターをやっていた野球場でクワガタ探し。しかし、結果は空振り。

当初の予定では根室まで行くつもりだったが、とても無理。ミルクロードで釧路を目指し、進路を西へ取る。途中、細岡展望台で湿原の写真を撮ろうと、団体さんの後ろについていくと、前を行くおじさんの背中にどこから飛んできたのか?メスのミヤマクワガタが止まっている。一成が発見し、「虫が付いてます」とおじさんに声をかける。そして「もらっていいですか?」と尋ねると「いいよ!」と気持ちがいい返事。あれほど探したのに、まさに棚からぼた餅とはこのことか。印象深い出来事だった。

昼食に合わせて和商市場に到着。もちろんねらいは「勝手丼」だが、入場した途端、すごい勢いで声を掛けられ、少し委縮してしまった。3回目に声を掛けられたお兄さんの店で家族それぞれお好みの丼を食した。満足、満腹!ホッケや毛ガニをお土産に買い、一路小樽を目指す。

豊頃町ではハレルニの木を見るもかなり寂れた様子で、もはや観光地とは言い難い雰囲気だ。写真を1枚撮り、R38、R274と日高まで進む。

道の駅「樹海ロード日高」で休憩を取ると、道を挟んだ向かいにある「松野旅館」で入浴できそうだったので行ってみる。食堂もあり、入浴と夕食を済ませることにした。ホッケ定食を頼んだがなかなかおいしく、お代わりも自由だ。ここで車中泊する人にはお薦めかも。

スッキリしたところでさらに夕張ICから高速道路に入り、22時ちょっと前には小樽に着いた。小樽では第三ふ頭の駐車場にクルマを止め、まだ子供たちも起きていたので町に出て、お疲れさん会をする。子供たちは夜の町の風景にキョロキョロし通しだった。

7月22日6時起床、駐車場のおじさんにあいさつし、料金を尋ねると7時までに出れば、料金はいらないとありがたい返事。

再び鱗友朝市を訪ねると、店の人が覚えていてくれた。市場の食堂では7時以降になると、寿司を握ってもらえるので注文すると、あいにくこの日は職人さんが遅番でダメだった。仕方がないのでカニのむき身とマグロの刺身、タラコを買いフェリーでの昼食として「なんちゃって勝手丼」を作ることにした。それにしても北海道で一度も寿司を食べないなんて、残念無念だ。

市場を出てから向かいのスーパーが24時間営業だったことに気づく。駐車場所を色内埠頭公園に変えて、フェリーに持ち込む荷物の整理をする。

9時30分乗船、個室に入りやっと落ち着く。長距離フェリーで快適に過ごすには、お金は掛かるが個室を取ること。そして家族4人ならば、2段ベットの1等客船がお薦めだ。

部屋に荷物を置き、最後部のデッキに出て、カモメにエサをやりながら遠ざかる陸地を眺める。この体験は子供にはいい思い出になった。出港後、早めに受付からレンタルビデオを借りた。14時ころビデオシアターがあったが、13時30分ころから満席になり、同時にレンタルビデオもなくなった。

昼食前にひとっ風呂浴びてからビール、そして例の「なんちゃって勝手丼」を食べる。ちなみにご飯はシャトルシェルフで保温して持ち込めば、船内で火を使う禁止事項には当たらない。

7月23日、新潟港に定刻通り、5時30分接岸。アッという間の船旅だった。このまま帰るのももったいないので海岸沿いを走り、海辺で朝食をとることにした。そして行ってみたかった弥彦神社を参拝し、家族の幸せとこの先、自宅までの交通安全を祈願した・・・

帰宅後、今旅を振り返ってみる。出発前にはオンネトー湯の滝かカムイワッカ湯の滝のどちらかに行くつもりだったが、時間のかかる観光はできず、少々消化不良気味の旅になってしまった。もうシルバー世代まで北海道へ行くチャンスはないかもしれない。しかしT-100での長距離ラストランは事故もなく遂行できた。走行距離2211km、総費用は約26万円かかったが、子供たちの記憶に残る旅となってくれれば、それで満足である。

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